尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領の「UAE=アラブ首長国連邦の敵はイラン」という発言について、大統領室と外交部は、「韓国とイランの関係とは無関係だ」と、発言の意図を説明しました。
尹大統領は15日(現地時間)、UAEの特殊戦学校で訓練の支援に当たっている韓国の派遣部隊を訪れ、「UAEの敵はイランで、わが国の敵は北韓だ」と述べ、韓国とUAEが似た境遇にあると語りました。
これについて、野党は、「ことし国交60周年を迎えるイランを脅威とみなすのか」と批判していて、大統領室は、尹大統領の発言はあくまで現地に派遣された将兵をねぎらうためのものだったとして、韓国とイランの関係とは無関係だと説明しました。
外交部もまた、大統領の発言は派遣部隊の将兵を激励するためのものだとしたうえで、イランとの持続的な関係発展に対する韓国政府の強い意志に変わりはないと強調しました。
これに先立って、イラン外務省の報道官は16日、「UAEの敵はイラン」という尹大統領の発言をめぐって、「韓国政府の説明を待つ」と述べていました。