新型コロナウイルス対策として導入している屋内でのマスク着用義務が、今月30日から解除されます。
韓悳洙(ハン・ドクス)国務総理は20日、中央災害安全対策本部の会議で、屋内でのマスク着用義務を30日に「勧告」に切り替えると明らかにしました。
韓国務総理は、「去年12月に決めた屋内マスク着用義務の4つの解除条件のうち、患者発生の安定化、重症患者と死者の発生数減少、安定した医療対応能力の3つが基準を満たし、対外のリスク要因も十分に管理可能な水準と判断した」と説明しました。
解除の時期については、21日から始まるソルラル=旧正月連休に人の移動が増えることを踏まえ、連休のあとにしたということです。
ただ、医療機関や公共交通機関など感染リスクの高い施設でのマスク着用義務は当面維持するということです。こうした施設でのマスク着用義務については、今後の感染の推移を見極め、勧告に切り替えるかどうか検討していく方針です。
韓国務総理は、「高齢者など、感染リスクの高い人は、危険だと判断される場所ではマスクを着用してほしい」と呼びかけました。
屋内でのマスク着用義務が解除されるのは、韓国で新型コロナの最初の感染者が確認されてからおよそ3年ぶりです。
中央防疫対策本部によりますと、新型コロナウイルスの感染者は20日午前0時までに新たに2万7408人が確認されました。新たな感染者数は、1週間前に比べておよそ1万2000人少なくなっています。