尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領は30日、NATO=北大西洋条約機構のストルテンベルグ事務総長との会談で、ウクライナへの支援と関連し、国際社会と協力して可能な役割を果たす意向を示しました。
ストルテンベルグ氏は30日午後、ソウルの大統領室で行われた尹大統領との会談で、現在のウクライナの状況を説明したうえで、韓国の持続的な支援に謝意を表しました。
これを受け尹大統領は、今後もウクライナの国民を助けるために、国際社会と協力して可能な役割を果たすと応じました。
ストルテンベルグ氏は、尹大統領との会談に先立って行われた講演で、韓国がウクライナに軍事支援を行うべきだと促しましたが、尹政権は非軍事的な支援に限って実施可能だとする立場を示しています。
そのため、尹大統領の「可能な役割」という今回の発言も、武器の支援とは一線を画したものと受け止められます。
大統領室の関係者は、聯合ニュースの取材に対し、「ストルテンベルグ氏から武器支援に関する直接的な要請はなかった」としたうえで、「武器支援を行わないという政府の立場は、今も維持されている」と答えました。