トルコとシリアを襲った地震を受けて韓国政府が派遣した緊急救助隊が、現地時間の9日午前11時50分ごろ、シリア国境に近いアンタキヤで、新たに10歳の女の子を救出しました。健康状態は比較的良いということです。
韓国から緊急で派遣された救助隊は、8日にトルコ入りし、現地当局の要請にしたがってアンタキヤにベースキャンプを設置し、9日午前5時ごろに活動を開始しました。
外交部によりますと、救援隊が現地時間の9日午前11時50分までに救助した生存者は、70代半ばの男性、40歳の父親と2歳の娘、35歳の女性、10歳の少女の合わせて5人となっています。
韓国の救助隊は、外交部1人、国防部49人、消防庁62人、韓国国際協力団(KOICA)6人の合わせて118人からなり、韓国政府が派遣した単独の救助隊としては、これまででもっとも大きい規模となっていて、17日まで捜索と救助活動を行うことになっています。
外交部は、第2陣の救助隊の派遣を検討しています。
一方、今回の地震で同じく大きな被害を受けたシリアは、韓国と国交が結ばれていないため、韓国政府の支援は行われていません。政府は、国連など国際機関の要請があれば、支援を検討するとしています。