北韓の小型無人機による領空侵犯が安全保障上の懸念要因となっているなか、韓国とアメリカの空軍は11日、低い高度で飛ぶドローンを撃墜する合同演習の様子を収めた映像を公開しました。
訓練は7日に全羅北道(チョンラブクト)群山(クンサン)の空軍基地で行われ、韓米空軍は、敵のものと見立てたドローンを飛ばし、ドローンを遠隔操作するリモコン信号を妨害する「ドローンバスター」と呼ばれる装置や、K2C1ライフルなどを使って撃墜する訓練を行いました。
また、爆発物を探知して回収する練習も行いました。
アメリカ軍は、「ドローンは、空中で軍事施設の情報を収集するため、脅威になる」と説明しています。
去年12月に北韓の無人機がソウルの龍山(ヨンサン)近くの上空に侵入して以降、韓国とアメリカの間でドローンに対応するための訓練が行われたのは初めてです。
当時、韓国軍が北韓の無人機の撃墜に失敗したことから、妨害電波を使って無人機の機能を停止させる、いわゆる「ソフトキル」の導入が必要だとの指摘が出ていました。
★2023年3月2日修正