ウクライナでの戦争のための徴兵を逃れて去年10月に韓国に避難してきたロシア人3人のうち2人が難民認定審査を受ける資格を得ました。
仁川(インチョン)地方裁判所は、ロシア人3人が、難民認定審査に付託しない決定の取り消しを求めて、法務部所属の仁川空港出入国・外国人庁長を相手取って起こした行政訴訟の1審判決で、このうちの2人に対して原告勝訴を言い渡し、残りの1人に対しては訴えを棄却しました。
裁判官は、具体的な判決の理由については説明しませんでした。
法務部は、判決文の詳細を確認したうえで、控訴するかどうかを決める方針です。
3人は去年10月にロシアを出国して、仁川空港に到着したあと、難民認定審査を申請しましたが、法務部は、単なる兵役逃れは難民に該当しないとして、審査を受ける資格がないと判断しました。
3人はそれ以降4か月間、仁川空港の旅客ターミナルの出国ロビーで生活しています。
これとは別に、去年11月に仁川空港に到着したロシア人2人も、同じ決定を受け、別の行政訴訟を起こしています。
ロシアでは、60歳以下の男性は全員予備役として徴兵の対象となっています。