今月23日の徳仁天皇の誕生日を祝うレセプションが16日、韓国で初めて開かれます。
日本は、海外でも天皇の誕生日を祝うため、毎年、世界各国で日本の公館が現地の要人を招いて祝賀会を開いています。
韓国で最後に天皇誕生日の祝賀会が開催されたのは、明仁天皇が在位していた2018年12月でした。
徳仁天皇は、2019年5月に即位していて、翌年から新型コロナの感染が広がったため、韓国では、今回が初めての徳仁天皇の祝賀会となります。
一方、韓国の日本大使館は、国内の批判的な世論を考慮して、これまでも行事を非公開としてきました。
政府からは通常、外交部第1次官が出席していますが、趙賢東(チョ・ヒョンドン)第1次官がアメリカ訪問中のため、李度勲(イ・ドフン)第2次官が代わりに出席する見通しです。
韓日議員連盟の会長である「国民の力」の鄭鎮碩(チョン・ジンソク)議員と連盟幹事長を務める「共に民主党」の尹昊重(ユン・ホジュン)議員は、ともに参加しないことを決めています。
祝賀会への参加をめぐっては、過去には政治的な議論も起きています。
韓悳洙(ハン·ドクス)国務総理は、2013年に韓国貿易協会会長の立場で天皇誕生日のお祝いに出席したことが、昨年4月の人事聴聞会の過程で明らかになり、野党から批判されました。
当時、韓総理は「貿易協会会長としてその行事に行くのは正しかった」として、「韓国の経済や未来が過去に足を引っ張られてはならない」と答えました。