8日に開催された北韓の朝鮮人民軍創建75年の軍事パレードで、固体燃料式のICBM=大陸間弾道ミサイルと推定される新型のミサイルが公開されたことをめぐって、韓国軍の高官がKBSの取材に対し、韓国軍としても新型の固体燃料を使ったICBMの可能性があるとみていることを、初めて明らかにしました。
北韓が8日に開いた軍事パレードでは、移動式発射台に搭載された新型のミサイルが登場し、これについて、燃料を入れたまま保管できる固体燃料エンジンを搭載した新型ICBMとの見方が専門家から出ていましたが、韓国軍は「分析中」としていました。
一方、国防部が16日に発行した2022年の国防白書では、北韓がICBMの中核技術である大気圏再進入の技術を確保したかどうかについて、「北韓のICBM発射実験はいずれも通常より高い角度で発射する高角発射で行われているため、大気圏への再進入に必要な技術を確保しているかどうかについては、さらなる確認が必要だ」としています。
国防白書ではまた、韓国軍が保有する「玄武5」と呼ばれる弾頭重量9トンの高威力弾道ミサイルに対応するため、北韓が高重量弾頭を搭載できる短距離弾道ミサイルを開発中だと指摘しています。