韓国とアメリカは、合同軍事演習を来月実施する予定で、これに反発する北韓が弾道ミサイル発射などの軍事行動に出て、緊張が高まることが懸念されています。
国防部が17日に明らかにしたところによりますと、韓米合同軍事演習「フリーダム・シールド」が、来月中旬に11日間の予定で実施されます。
一方、北韓外務省は17日、談話を出し、「韓国とアメリカが軍事演習を予定通り進めれば、かつてない強力な対応に直面するだろう」と警告しました。
韓米による合同演習は、北韓の核とミサイルによる威嚇に加えて、北韓の予備戦力の脅威を反映した実戦的なシナリオに基づいて行われるということです。
また、この演習に合わせて実施する合同野外機動訓練は、2018年を最後に廃止となった「フォールイーグル」並みに規模と範囲を拡大して行われるということです。
「フォールイーグル」は、南北の和解ムードを受けて、文在寅(ムン・ジェイン)政権で中断されましたが、5年ぶりに事実上復活することになります。
北韓が演習への反発を口実に、7回目の核実験を含め、さまざまな挑発に踏み切る可能性があることから、韓国軍は警戒態勢を再確認するとともに、全軍の主要指揮官による会議を来月3日に開催するとしています。