北韓が18日にICBM=大陸間弾道ミサイルを発射したことを受けて、国際社会はそろって非難の声をあげています。
国連のグテーレス事務総長は現地時間の19日、北韓が18日にICBMを発射したことを非難する声明を出し、北韓に対して挑発をやめるよう求めました。
グテーレス事務総長は声明で、「北韓に対し、安全保障理事会の決議にもとづく国際的義務を完全に遵守するよう改めて求める」と強調し、「持続可能な平和と韓半島の完全かつ検証可能な非核化に向けた対話を再開すべきだ」と指摘しました。
G7=主要7か国の外相も声明を出し、「北韓のICBM発射は、国連安保理決議に対する明白な違反」と指摘し、北韓に対して、国連安保理決議にもとづく義務を忠実に履行するよう強く求めました。
そのうえで、「北韓の無謀な行動は、国際社会の団結した対応を要求している。すべての国に対し、国連安保理決議を完全かつ効果的に履行するよう求める」としています。
EU=ヨーロッパ連合も現地時間の19日に声明を出し、「北韓のICBM発射は、国際社会と地域の平和と安全保障を脅かす危険で無謀な行動だ」と批判し、「持続可能な平和と安全保障のための唯一の道は、北韓が韓半島の完全かつ検証可能で不可逆的な非核化に向けた行動に乗り出すことだ」と強調しました。
一方、アメリカ国務省の報道官は現地時間の19日、「北韓の弾道ミサイル発射を糾弾する」としたうえで、「韓国と日本に対する我々の防衛の約束は固い」と述べました。
アメリカ軍のインド太平洋司令部も声明を出し、「今回のミサイル発射がアメリカの国民や領土、同盟にとって即時の脅威にはならないと評価するが、不法な大量破壊兵器や弾道ミサイルの開発は、地域の情勢を不安定にすることをはっきりと示している」と述べました。