消費者が1年後の物価上昇を予想する1年期待インフレーション率は、2か月連続で上昇し、2月に再び4％台となりました。 
 
韓国銀行によりますと、2月の期待インフレ率は1月より0.1ポイント上がった、4.0％でした。
 
期待インフレ率は去年10月、4.3％を記録したあと、2か月連続で下落 し、12月は3.8％まで下がりましたが、ことし1月は3.9％とふたたび上昇に転じ、2月はさらに上がりました。
 
これについて韓国銀行は、消費者物価の上昇率が再び拡大したことに加え、光熱費などの公共料金の引き上げが予定されていて、インフレ懸念が広がったことが背景にあると説明しています。
 
6か月後の金利に対する「金利水準展望指数」は113で、基準値の100を上回り、今よりも金利が上昇するという予想が優勢ですが、前の月よりは19ポイント減っていて、1年10か月ぶりの最低値となりました。市場金利の急速な下落により、追加の利上げに対する懸念が弱まったためとみられます。
 
足元の景気を示す景気動向指数は3ポイント下がった48、景気の先行きを示す景気先行指数は60と、いずれも基準値の100を大きく下回り、悲観論が優勢でした。
 
今回の調査は、韓国銀行が今月7日から14日までの間、2500世帯を対象に行ったもので、2372世帯が回答しました。