プロサッカーチームの城南(ソンナム)FCへの寄付金をめぐる疑惑などが持たれている最大野党「共に民主党」の李在明(イ・ジェミョン)代表の逮捕同意案が24日、国会の本会議に報告されました。採決は3日後の27日に行われます。
これに先立ち、検察は今月16日、李代表の逮捕状を請求し、裁判所の許可と尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領の承認を得て、21日に逮捕同意案が国会に提出されました。
現職の国会議員である李代表は、国会の会期中に国会の同意なしに逮捕・拘束されない「国会議員不逮捕特権」を持っています。国会での逮捕同意案の可決には、在席議員の過半数の出席と、出席議員の過半数の賛成が必要です。
「共に民主党」の議員らは21日、議員総会で逮捕同意案に反対することで一致しましたが、党議拘束はかけず、自由投票に委ねるとしました。
李代表は、逮捕同意案の国会報告を前日に控えた23日、記者懇談会を開き、検察の捜査を強く批判しました。
そのうえで、検察が起訴しても、代表職を辞任するつもりはないと明らかにしました。
民主党の一部では、採決で逮捕同意案が否決されても、李代表は辞任すべきだとの主張が出ています。
与党「国民の力」は、不逮捕特権を放棄するよう李代表に求めています。