秋慶鎬（チュ・ギョンホ）経済副総理兼企画財政部長官は、アメリカのイエレン財務長官と会談し、アメリカ政府が来月発表する予定のインフレ抑制法の詳細を定めたガイダンスをめぐって、協力を要請しました。  
 
企画財政部によりますと、秋副総理は25日、訪問中のインドでイエレン長官と会談し、「インフレ抑制法」のバッテリー用の重要鉱物と部品に関するガイダンスをめぐって、協力を要請したということです。
 
韓国政府は、ガイダンスでの重要鉱物の調達先に、韓国企業が鉱物を主に調達しているインドネシアなどの国が含められるよう、アメリカ側と協議を続けています。
 
インフレ抑制法では、EV=電気自動車用バッテリーの原材料である重要鉱物の調達先を、アメリカや、アメリカとFTAを結んでいる国に制限しています。
 
一方、秋副総理は25日、欧州委員会のパオロ・ジェンティローニ経済担当委員とも会談し、最近EU=ヨーロッパ連合が発表した炭素国境調整措置などの通商政策に関する説明を受けました。
 
秋副総理は、こうした政策によって域外の企業が不利益を受けかねないという懸念を示し、韓国企業が被害を被ることがないようEUの関心を呼びかけました。
 
秋副総理は24日と25日に開かれたG20=主要20か国・地域財務相・中央銀行総裁会議に出席するため、インドを訪れました。