アメリカはウクライナへの軍事支援と関連して、韓国に弾薬の輸出を要請しているとみられていますが、韓国企業とアメリカ政府が弾薬の輸出に向けた交渉を行っていることがわかりました。 
 
国防部のチョン・ハギュ報道官は28日の定例会見で、「韓国企業とアメリカ国防総省の間で弾薬の輸出をめぐる交渉が行われていると認識している」と明らかにしました。
 
チョン報道官は前日の27日、ウクライナに対する武器の支援について、「ウクライナに殺傷武器を支援しないという政府の方針に変わりはない」としながらも、「武器の支援については、政府レベルで必要な検討があるべきだと考える」と述べ、含みを残しています。
 
去年、ウクライナへの支援で砲弾の在庫が少なくなったアメリカは、韓国から砲弾を輸入して在庫を確保しましたが、ことしも韓国に砲弾の輸出を要請したとされています。
 
これに関連し、韓国に駐在するウクライナのポノマレンコ大使は27日、韓国国防研究院が開いたセミナーで、「韓国政府がウクライナに韓国製の殺傷武器を供与するための方策を見出すことを期待している。ウクライナは、この問題について、韓国国防部や防衛事業庁と直接協議できる機会が設けられることを願う」と述べ、殺傷武器の支援に関する協議の開催を要請しています。