日本による植民地支配に抵抗して1919年に起きた独立運動「三・一運動」の記念日に合わせて日本を訪れている韓国の野党議員らが1日、東京で記者会見を開き、日本政府に対して「佐渡島の金山」の世界文化遺産登録申請を撤回するよう求めました。
最大野党「共に民主党」の安敏錫(アン・ミンソク)議員、林鍾聲(イム・ジョンソン)議員、無所属の梁貞淑(ヤン・ジョンスク)議員、同じく無所属の尹美香(ユン・ミヒャン)議員は1日、東京千代田区にある在日本韓国YMCAで記者会見を開き、日本政府が強制動員の現場となった「佐渡島の金山」の世界文化遺産への登録を申請したのは、世界を欺く行為だと批判しました。
日本は2015年に「明治日本の産業革命遺産」がユネスコの世界文化遺産に登録された当時、「韓国政府の要求とユネスコの勧告に従って、1940年代に軍艦島で本人の意思に反して働かされた韓半島出身者の戦時労働があったことを認め、犠牲者を追悼する措置を取る」と約束していました。
議員らは、この約束を早急に履行するよう日本政府に求めました。
また、「日本政府は未来志向の韓日関係のために、日本による植民地時代の被害者の苦痛を癒し、過去の歴史を後世に伝えていく義務があるということを思い起こすべきだ」と述べました。
韓国国会では先月27日、日本政府に対して「佐渡島の金山」の世界遺産登録申請の撤回と、明治日本の産業革命遺産をめぐるユネスコの勧告を履行するよう促す決議案が可決していて、議員らは、この決議案を日本の韓国大使館を通じて文部科学省に伝えました。
また、ユネスコ本部のあるフランス・パリへの訪問や、独立記念日の8月15日に合わせて「佐渡島の金山」を視察する方針も明らかにしました。
また、韓日関係の最大の懸案となっている徴用工問題を解決するためには、韓国大法院の判決に従い日本側が謝罪と賠償をしなければならないと強調しました。