超党派の日韓議員連盟の新しい会長に、自民党の菅義偉前総理大臣が就任することが決まったと、共同通信が3日、報じました。
それによりますと、日韓議員連盟は3日、国会内で役員会を開き、2013年から会長を務めた額賀元財務大臣が退任し、新たに菅前総理大臣を会長とすることを内定したということです。近く総会を開いて正式に決める方針だということです。
菅前総理大臣は受諾の意向を伝え、役員会で「日韓は経済的にも安全保障上も極めて大事な隣国だ。
両国の友好発展のために取り組んでいく」と語ったということです。
日韓議員連盟は、韓日関係改善の動きに合わせて、会長をおよそ10年間務めた額賀福志郎元財務大臣の交代時期を検討し、菅前総理大臣に対して会長就任を打診していたということです。
韓日の最大の懸案である徴用工訴訟問題をめぐる協議が大詰めを迎えるなか、首相経験者をトップに置いて議員間交流を活性化させ、関係改善を促す狙いがあると共同通信は報じています。
毎日新聞も、「1965年の国交正常化以降で最悪とされた日韓関係に改善の兆しが見えるなか、首相経験者をトップに議員間交流を加速させる狙いがある」と報じています。
首相経験者の会長は、2000~2010年の森喜朗元総理大臣以来となります。