大規模なごみの埋め立て地から公園に生まれ変わったソウル市麻浦(マポ)区上岩(サンアム)洞のハヌル公園に、2027年末、世界で2番目に大きい観覧車「ソウルリング(Seoul Ring)」が建てられます。
ソウルリングは、一般の観覧車のように、中央の軸から伸びたスポークの先に観覧車がぶら下がる形ではなく、中央の軸がないリング状のレールの上を観覧車が移動するもので、高さは180メートルに達します。
ソウル市は8日、記者会見を開き、ソウルリングの建設計画を発表しました。
事業費は4000億ウォン規模で、2025年6月に着工し、2027年12月の完工を目処に、民間投資事業として建設・運営するということです。
25人乗りのキャビン36台で構成され、1時間当たりおよそ1500人、1日1万2000人近くが搭乗できるということです。
ソウル市は、建設地にハヌル公園を選定した理由として、西の海の西海(ソヘ)からソウル市につながる要衝であるほか、北韓とも近いため、南北統一時代における新たなゲートウェイとしての象徴性を持っている点を高く評価したと説明しました。
また、ソウル市の中心を流れる漢江(ハンガン)だけでなく、ソウル市内や南山(ナムサン)、北漢山(プッカンサン)の自然景観を見渡せるほか、ごみ埋め立て地だった過去を活かして、ソウル市が目指す「ゼロ・エミッション」に対する政策意志を示せる最適地と判断したということです。
おととし、アラブ首長国連邦のドバイに誕生した、高さ250メートルの観覧車「アイン・ドバイ」に次いで、世界で2番目に大きい観覧車になる予定です。