与党「国民の力」は8日、党大会を開き、新たな党代表に尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領に近い金起炫(キム・ギヒョン)議員(64)を選出しました。
党代表の任期は2年で、来年4月の国会議員選挙に向けて、党内の結束を固めるなど、重要な役割を担うことになります。
党大会は、8日午後、党員らおよそ1万人が集まって開かれ、尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領も出席しました。
大統領自らが党代表を選ぶ全党大会に出席するのは、2016年の朴槿恵(パク・クネ)元大統領以来、7年ぶりです。
選挙は、今月4日から4日間、党員だけを対象にインターネットと電話で投票が行われ、投票率は過去最高の55.1%でした。
党大会で開票を行った結果、新しい党代表には、尹大統領を支持する勢力が推す金起炫氏が52.93%と、過半数を超え、当選しました。
他の候補者3人の得票率は、2022年の大統領選で尹氏への候補一本化に応じた安哲秀(アン・チョルス)議員が23.4%、大統領選挙後に解任された李俊錫(イ・ジュンソク)前代表が推すチョン・ハラム氏が 15.0%、朴槿恵政権で、法務部長官、国務総理、大統領権限代行を務めた黄教安(ファン・ギョアン)氏が8.7%でした。
金起炫氏はことし64歳。判事出身で、国会議員に4回当選しており、蔚山(ウルサン)市長と国民の力の院内代表(2021.4~2022.4)を務めています。
金起炫氏は当選後の演説で、「尹政権の成功と来年の総選挙での圧倒的勝利を通して、国民の党の成功時代を必ず切り開く」と決意を語りました。