ベトナム戦争当時、韓国軍が民間人を虐殺したことについて、韓国政府が賠償すべきだという韓国裁判所の1審判決に対して、韓国政府がこれを不服として控訴しました。
国防部によりますと、9日、ソウル中央地方裁判所に控訴状を提出したということです。
国防部は、「1審判決に対して、上級裁判所の判断を受ける必要性があり控訴した。真実にもとづいて控訴審判決が出されるよう、関係機関と引き続き協議し、裁判に誠実に臨む」としました。
ソウル中央地方裁判所は先月7日、 原告のグエン・ティー・タインさんが韓国政府を相手取って起こした損害賠償請求訴訟で、韓国政府に対し、賠償金3000万100ウォンと遅延損害金を支払うことを命じ、原告の一部勝訴を言い渡しました。
タインさんは、ベトナム戦争当時の1968年2月、韓国軍の海兵第2旅団の軍人らが、ベトナムのクアンナム省にある村で、合わせて74人の民間人を虐殺した際に家族を失い、自らも銃撃を受けたとして、2020年4月、3000万100ウォンの賠償を求める訴訟を起こしていました。