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政治

北韓が12日朝に潜水艦からミサイル発射 韓米軍事演習に反発か

Write: 2023-03-13 08:52:05Update: 2023-03-13 10:05:07

北韓が12日朝に潜水艦からミサイル発射 韓米軍事演習に反発か

Photo : YONHAP News

北韓が12日の朝、韓半島東の海、東海(トンへ)に展開する潜水艦からミサイルを発射しました。

韓国軍合同参謀本部は13日、北韓が12日午前、東部の咸鏡南道(ハムギョンナムド)新浦(シンポ)近くの海で、潜水艦からミサイルを発射したと発表しました。ミサイルの機種は確認されておらず、韓国とアメリカの情報当局がミサイルの飛行距離や高度、速度などを分析しているということです。

合同参謀本部は「監視や警戒を強化し、韓米が緊密に連携しながら万全の対応態勢を維持している」としています。

合同参謀本部が、北韓のミサイル発射を、当日ではなく翌日に発表したのは、ミサイルの機種を確認できなかったことに加え、北韓がさらに軍事行動をとる可能性や欺まん戦術を駆使している可能性があると判断したためとみられています。

一方、北韓側も13日、朝鮮中央通信を通じて、「12日未明に戦略巡航ミサイル2発の水中発射訓練」を行ったと明らかにしました。

朝鮮中央通信は、「潜水艦‘8・24英雄艦’が東海の景浦(キョンポ)湾水域で2基の戦略巡航ミサイルを発射した」としています。

北韓の主張が正しければ、これが北韓が潜水艦から巡航ミサイルを発射した初めてのケースとなります。

景浦湾は潜水艦施設がある東部の咸鏡南道・新浦付近に位置し、「8・24英雄艦」は、2016年8月24日に初のSLBM=潜水艦発射弾道ミサイルである「北極星1」を試験発射した2000トン級の潜水艦です。

朝鮮中央通信は、ミサイルは2時間余りかけて、8の字型に1500キロ飛行し、海上の標的に命中したとしています。1500キロという距離は、韓国全域と日本にあるアメリカ軍基地まで射程に収まることを意味し、北韓の潜水艦の攻撃能力が拡大・強化されたとの見方が専門家から出ています。

また、巡航ミサイルは発射後、低い高度で飛行しながら軌道を変えることができ、地上と海上の迎撃網を回避することができる戦略兵器で、北韓は潜水艦からの巡航ミサイル発射に成功したことで、新たな「水中戦略兵器」を確保したことになり、韓米の迎撃網にとって脅威になるとの懸念が出ています。

朝鮮中央通信は、「発射訓練は目的を無事達成した」とし、「水中発射訓練を通じてアメリカと韓国の軍事的な動きが露骨になる情勢を、圧倒的かつ強力な力で統制、管理していくわが軍の変わらぬ立場が明白に表明され、さまざまな空間での核戦争抑止手段の稼働態勢が立証された」として、今回の発射が、13日午前0時から始まった韓米合同軍事演習「フリーダムシールド(自由の盾)」への反発を示す狙いだったことを示唆しています。

朝鮮中央通信は12日、朝鮮労働党中央軍事委員会拡大会議が開かれ、「実践的な」戦争抑止措置を講じることが決定されたと報じていて、北韓が韓米軍事演習を口実にさらなるミサイル発射実験に踏み切ることが懸念されています。

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