韓国の産業通商資源部は2日、FTA=自由貿易協定を締結したアメリカやヨーロッパ、中国、インド、ベトナム、東南アジア諸国連合への2021年の輸出額は4469億ドルで、FTAの締結によって削減できた関税の額は58億ドルだったと明らかにしました。
国別には、アメリカに対してが16億8000万ドルで削減額がもっとも大きく、次いでヨーロッパが15億5000万ドル、中国が9億1000万ドル、インドが6億9000万ドルなどでした。
品目別には、機械製品の関税削減額が19億4000万ドルでもっとも大きく、次いで鉄鋼・金属が12億1000万ドル、化学工業が12億ドルなどでした。
去年2月に、RCEP=地域的な包括的経済連携を通して日本と初のFTAが発効したほか、12月にはイスラエルとのFTAが発効したため、輸出全体で支払う関税はさらに減るものとみられます。
産業通商資源部は、エクアドルとのSECA=戦略的経済補完協定締結に向けた9回目の交渉を今月3日からソウルで行う予定です。SECAはFTAの前段階と位置付けられていて、政府はエクアドルとのFTA締結が必要との認識を示しています。