ソウル中心部の鍾路(チョンノ)区にある、仁王山(インワンサン)で2日、山火事があり、120世帯が避難しました。
出火したのは2日午前11時53分ごろで、現場が人口密集地に近いことから、およそ120世帯、数百人が住民センターなどに避難しました。
現地の消防当局は、ヘリコプター15機、消防車両120台あまり、消防隊員や警察など4200人以上を出動させて消火作業にあたり、夕方にほぼ鎮火したと発表しました。
3日午前6時50分の時点で、鎮火率は98%に達していますが、山の表面に岩が多く、岩と岩の間の残り火を消す作業が難航しているということです。
けが人は確認されていませんが、およそ15ヘクタール、サッカー場32個分の山林が焼失したということです。
仁王山は、頂上からソウル中心部の景色が眺められ、市民から親しまれています。
警察と消防当局は、鎮火が確認され次第、出火の原因を調べる方針です。
全国的に空気が乾燥し、各地で山火事が発生していて、山林庁によりますと、2日は午後6時までの18時間で、大小の山火事が34件発生したということです。