4月の臨時国会が3日に始まり、政府に対する質疑が行われますが、先月行われた韓日首脳会談などをめぐって、初日から与野党が対立するものとみられます。
国会の政府に対する質疑は、3日から3日間行われます。
初日は政治・外交・統一・安全保障の各分野で質疑が行われ、政府からは韓悳洙(ハン・ドクス)国務総理や朴振(パク・ジン)外交部長官、権寧世(クォン・ヨンセ)統一部長官、李鐘燮(イ・ジョンソプ)国防部長官、韓東勲(ハン・ドンフン)法務部長官らが出席します。
最大野党「共に民主党」は、先月行われた韓日首脳会談について、「弱腰外交」、「屈辱外交」などと非難し、徴用賠償問題で政府傘下の財団が日本の被告企業の賠償を肩代わりするという政府の解決策の問題点を指摘するほか、東京電力福島第1原子力発電所の汚染処理水の海洋放出や、福島県産などの水産物の輸入禁止に関する政府の立場と対応についても追及するものとみられます。
また、尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領による今月下旬のアメリカ訪問を前にして、外交や安全保障政策を取りまとめる国家安保室長が突然交代した経緯についても追及するものとみられます。
これに対し、与党「国民の力」は、「共に民主党」に対し、「政争にあけくれ、国益に反する扇動をしている」と批判し、先月の韓日首脳会談の成果をアピールするものとみられます。
2日目の4日は経済分野、5日は教育・社会・文化分野の質疑が予定されています。