外交部は、韓日中3か国の首脳会議について、年内にも開催される可能性があると明らかにしました。
外交部の当局者は4日、報道陣に対し、2日に行われた日中外相会談で韓日中首脳会議に対する前向きなメッセージがあったとしてたうえで、韓日中首脳会議について「できるだけ年内に開催するために関連国と協議を進めている。大きな問題がなければ、ことし中に開催できるだろう」と述べました。
韓国はことし、韓日中首脳会議の議長国を務めています。
韓日中3か国の首脳会議は、2008年12月、当時の李明博(イ・ミョンバク)大統領と日本の麻生総理大臣、中国の温家宝首相が福岡で開催したのが初めてで、その後、合わせて8回開かれています。
ただ、2018年10月に韓国最高裁の徴用問題をめぐる判決を受けて韓日関係が悪化したことなどの影響で、2019年12月の中国成都での会議を最後に、行われていませんでした。
最近、韓日関係に改善の兆しが見え始めたことで、韓日中首脳会議の開催に向けた機運も高まっています。
韓国はもちろん、日本も先月の韓日首脳会談を機に、韓日中首脳会議の再開の必要性を公式に強調したほか、2日に開かれた日中外相会談でも、韓日中の首脳や外相間の協議の枠組みを再稼働させるということで一致しました。
これに先立って、尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領は27日、在外公館のトップを招待して行った夕食会で、「韓日中3か国の首脳会議を再び稼働させ、域内の平和と発展のために共に努力していく」と述べました。