韓国では、全国的に空気が乾燥し、各地で山火事が発生していて、そのうち5か所では山火事の警戒態勢として最高のレベル3が出されていましたが、4日午後、5か所ともほぼ鎮火しました。
山火事の警戒レベル3は、被害推定面積100ヘクタール以上、平均風速が秒速11メートル以上、鎮火にかかる時間が24時間以上と推定される場合に発令されます。
レベル3が発令されたのは、忠清南道(チュンチョンナムド)の洪城(ホンソン)と錦山(クムサン)・大田(テジョン)、全羅南道(チョンラナムド)の咸平(ハムピョン)と順天(スンチョン)、慶尚北道(キョンサンブクト)の栄州(ヨンジュ)の5か所です。
このうち規模が最も大きかったのは、忠清南道・洪城で2日午前に発生した山火事で、出火からおよそ53時間後の4日午後4時ごろにほぼ消し止められました。
この山火事により、住宅34棟など71か所の施設が燃え、地元住民およそ300人が避難しましたが、けが人はいませんでした。
被害面積は1454ヘクタールと推定され、ことしに入ってから発生した山火事のなかで最も大きくなっています。
今回、警戒レベル3が出された5件の山火事により焼失した山林の面積は、サッカー場4300個分にあたる3000ヘクタールを超えています。
尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領は5日、これら5つの地域を含め、最近の山火事で被害を受けた10の市・郡・区を特別災害地域に指定し、安全対策や復旧作業の支援強化を検討するよう指示しました。
★2023年5月30日修正