最大野党「共に民主党」の議員らが日本大使館を訪れ、福島第一原発の汚染処理水を海に放出するという決定を撤回するよう求める書簡を、日本公使に手渡しました。
共に民主党の議員7人は、福島を訪れる前日の5日午前、浪岡大介公使と50分あまりにわたって面会しました。
議員らは面会で、韓国の国会で汚染処理水の安全性の確保を求める決議案が4回にわたって可決されたことや、韓日両国の国民の安全を守るために国が努力を惜しんではならないという考えを伝えたということです。
また、日本政府に対して汚染処理水の海洋放出の決定を撤回するよう求める書簡を浪岡公使に手渡しました。
この書簡には、汚染処理水の安全性検証に韓国が参加することや、周辺国の明確な同意なしでの放出を止めること、周辺国への福島県産などの水産物の輸入再開を要求しないことなどが盛り込まれているということです。
一方、議員らは福島訪問について、「福島原発の処理汚染水の海洋放出をめぐる日本の世論を確かめるための訪問だ。韓国国民の命と安全を守るため、われわれが汚染処理水を具体的に検証しなければならない」と説明しました。
共に民主党の議員らは、6日から3日間の日程で福島を訪れ、原発周辺の汚染状況の確認、原発で働く労働者や地元住民との意見交換、韓国メディアの特派員との懇談会などを行う予定です。