北韓が核弾頭を搭載可能な魚雷の爆破実験を再度行ったと発表しました。
北韓の朝鮮中央通信は8日、国防科学研究機関が4日から7日まで、魚雷型の無人水中戦略兵器「ヘイル(津波)2」の実験を行ったと報じました。
北韓は、先月下旬の「ヘイル」と「ヘイル1」、そして今回の「ヘイル2」の爆破実験で、水中核兵器による武力誇示を2週間あまりで3回行ったことなります。
朝鮮中央通信によりますと、「ヘイル2」は4日、東部の咸鏡南道(ハムギョンナムド)の港から出発し、韓半島東の海、東海(トンへ)で、楕円と8の字の軌道を描きながらおよそ1000キロを71時間あまりかけて潜航し、7日に目標の水域で実験用の弾頭の水中爆発に成功したということです。
北韓の主張が事実であれば、「ヘイル1」の潜航距離は600キロだったため、「ヘイル2」は潜航距離が400キロ伸びたことになり、改良型の可能性があります。
これについて、北韓大学院大学の金東葉(キム・ドンヨプ)教授は、「潜航距離が1000キロであれば、韓半島を越えて日本のすべての港まで到達できる」との見解を示しました。
一方、韓国の合同参謀本部は先月末、「ヘイル」の性能について、誇張または捏造(ねつぞう)である可能性が高いとの分析を示しています。