カトリック教の団体が、ソウル市庁の近くで尹錫悦（ユン・ソンニョル）大統領の退陣を求める祈祷大会を行いました。 
 
カトリック教の司祭らで作る「正義具現全国司祭団」は10日午後、ソウル市庁の近くで祈祷大会を開き、尹政権を「親日売国」、「検察独裁」などと非難し、尹大統領は退陣すべきだと主張しました。
 
この団体は先月20日、全羅北道（チョンラブクト）全州（チョンジュ）で、尹大統領の退陣を求めるミサを行っていて、今回の祈祷大会はこの時に予告した全国巡回ミサの第1回目でした。
 
ソウル大教区のナ・スング神父は、農民、労働者、徴用被害者、梨泰院（イテウォン）転倒事故の被害者などに言及し、「苦しむ国民に対する政府の態度は高圧的だ」と批判しました。
 
団体はまた、祈祷大会に先立って発表した声明文で、尹大統領について「1％の富裕層と大企業、日本とアメリカしか眼中にないようだ」と非難しました。
 
団体は今後、毎週月曜日に全国の教区をまわって祈祷大会を開催する計画です。
 
一方、今月6日には、プロテスタントの大韓監理会の牧師300人あまりが合同で尹大統領の辞任を求める声明を発表していて、大統領に対する宗教界の批判が強まっています。

★2023年5月12日修正