韓国東部の江原道（カンウォンド）江陵（カンヌン）で11日の朝に発生した山火事で1人が死亡、16人がけがをしました。 
 
山林庁や消防当局によりますと、全焼した住宅から80代男性の遺体が見つかったほか、3人が火傷を負うなど、あわせて16人がけがをしたということです。
 
また、今回の山火事で住宅やペンションが焼けるなど、家屋への被害も101件に上り、649人が避難しました。
 
山火事が発生した11日、江陵地域は午前9時に強風注意報が出されるほど強い風に見舞われていたため、鎮火に時間がかかり、火事発生からおよそ8時間が経った午後4時30分にようやく消し止められました。
 
この山火事で、379ヘクタール、サッカーコート530個分の面積が焼けたということです。

山林庁は火災発生後、国立山林科学院と韓国山火事防止技術協会の関係者を現場に派遣し、出火地点とみられる現場の調査を行いました。
 
その結果、今回の山火事は、強風により木が折れ、電線をショートさせたことが原因だったとみられています。
 
山林庁は、火災発生の原因を作った者に対して刑事責任を問うことも検討しているということです。

一方、尹錫悦（ユン・ソンニョル）大統領は12日、今回被害のあった地域を災害支援の対象となる「特別災害地域」に指定しました。