尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領は、2030年までに韓国のEV=電気自動車の生産能力を世界でトップ3に成長させる考えを示しました。
尹大統領は11日、京畿道(キョンギド)華城(ファソン)市で行われた起亜(キア)自動車のEV専用工場の着工式に参加し、「2030年までに国内のEV生産能力をいまの5倍に高め、韓国を『次世代自動車の世界3強』に跳躍させる」と語りました。
この工場は、起亜を傘下に持つ現代(ヒョンデ)自動車グループが29年ぶりに建設するもので、国内で初めて建てられるEV専用工場です。
現代自動車グループは、この日の着工式に合わせ、2030年までの8年間で、国内のEV分野に24兆ウォンを投資し、世界トップ3のEVメーカーになるという目標を公開しました。
尹大統領は、国内企業が自動車産業の進化に適応できるよう、研究開発や税制優遇などの政策支援を積極的に行っていくと述べました。
一方、大統領室は報道資料を発表し、この日の着工式は先月15日に開かれた非常経済民生会議で発表された「6大先端産業戦略」のうち、自動車部門の戦略を実現させるための初の国内投資だと強調しました。
政府は、国内の自動車産業の生産システムを次世代自動車中心にシフトするための総合対策をまとめ、上半期中に発表する計画です。
総合対策には、部品メーカーに対する研究開発投資、資金拡大、人材育成なども盛り込まれるということです。