韓国は、紛争地域に殺傷兵器を輸出しないことを基本方針としているなか、ウクライナ支援用の砲弾をアメリカに提供することの是非が問題となっていますが、韓国政府は、砲弾は売るのではなく、貸す形で提供することで、アメリカ政府と合意したことがわかりました。
政府消息筋と軍需業界の関係者が12日に明らかにしたところによりますと、韓国はこのほど、155ミリ砲弾をアメリカに貸与することでアメリカと合意したということです。
数量は33万から50万発とみられます。基本的には韓国軍の砲弾の在庫の一部をアメリカに貸与する形で、韓国企業が生産した砲弾が含まれる可能性があるということです。
韓国軍は、アメリカが1970年代に韓国に持ち込んだ砲弾を2008年にアメリカから買い取り保有していて、韓国軍の関係者は、「これらの砲弾は古いが、使用に問題はない」としています。
アメリカに輸出するのではなく、貸与する形を取ることについては、アメリカを経由はするものの、ウクライナで使われる殺傷兵器を輸出しているとの指摘をかわす狙いがあるものとみられます。