韓国政府が、尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領のアメリカ訪問を機にアメリカ主導の「未来のインターネットに関する宣言」に賛同する方向で、アメリカ側と協議していることがわかりました。
これは、大統領室の関係者が17日、聯合ニュースの取材で明らかにしたもので、韓米首脳会談の共同声明でも言及される可能性もあるということです。
アメリカは去年4月、「未来のインターネットに関する宣言」を発表しました。
宣言は、「デジタル独裁」を批判し、「開放的で信頼性があり、安心できるネット環境作り」が強調されていることから、中国やロシアに対するけん制とみられています。
宣言が発表された際、日本やオーストラリアなど、60の国と地域が参加を表明しましたが、当時の文在寅(ムン・ジェイン)政権は、参加を見送りました。
尹大統領は政権発足直後の去年5月、ソウルで開かれた韓米首脳会談で、この宣言に参加する意向を表明しました。
韓米両国は、現地時間の26日にワシントンで開かれる首脳会談に向けて、宣言に関する内容のほか、サイバー安全保障協力に関する文書を採択するなど、インターネット上の安保協力の強化に向け緊密に協議するものとみられます。