岸田総理大臣が、太平洋戦争のA級戦犯が合祀されている靖国神社に供え物を奉納したことを受けて、韓国政府は深い失望と遺憾の意を表明しました。
岸田総理大臣は、21日から始まった靖国神社の春の例大祭に合わせて、「内閣総理大臣岸田文雄」名で「真榊」と呼ばれる供え物を奉納しました。
また、超党派の議員連盟「みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会」のメンバー87人も同じ日、そろって靖国神社に参拝しました。
韓国外交部の報道官は論評を出し、「日本の過去の侵略戦争を美化し、戦争犯罪者を合祀した靖国神社に日本の責任ある政治指導者らが再び供え物を奉納したり、参拝したりした」として、深い失望と遺憾の意を表明しました。
また、「日本の責任ある政治指導者らが過去の歴史を直視し、謙虚な省察と真の反省を行動で示すよう求める」と述べました。
靖国神社には太平洋戦争のA級戦犯14人が合祀されていて、政治家による参拝をめぐっては、日本の軍国主義による侵略戦争を美化するという批判の声が続いています。
去年10月、靖国神社の秋の例大祭に合わせて、岸田総理大臣が供え物を奉納し、一部の閣僚が参拝した際も、韓国政府は同じ内容の論評を出しています。