中国の秦剛外相は、「台湾問題で火遊びをする者は必ず自らを焼くことになる」と強くけん制しました。
秦剛外相は21日に上海で開かれたフォーラムで、「中国が現状を変更し、台湾海峡全域の平和と安定を損ねているという主張が最近出ている」と述べたうえで、「論理がでたらめで、結論も危険だ」としてこの主張を否定しました。
尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領は19日付のロイター通信とのインタビューで、「力によって台湾海峡の現状を変えようとする試みに反対する」と述べていて、中国外相の警告は、尹大統領の発言を意識したものとみられます。
また、来週、ワシントンで開かれる韓米首脳会談で台湾問題が取り上げられることを前提に、けん制したものとみられます。
秦剛外相は、「一つの中国」の原則を強調し、「台湾海峡の安定を損ねているのは、台湾の独立分離主義勢力と、それを利用しようとする一握りの国だ」と主張しました。
また、「台湾問題は中国の国益の中核であり、中国は決して退かない」と強調しました。