最大野党「共に民主党」の宋永吉(ソン・ヨンギル)前代表は、自身が代表に選出されたおととしの党大会で、陣営の関係者が国会議員らに政治資金を違法に渡したとされる疑惑について、関与を否定しつつも、責任を取って離党すると明らかにしました。
宋前代表は22日(現地時間)、滞在先のフランス・パリから帰国する前に記者会見を開き、政治資金法違反の疑いについて、国民と党の関係者に謝罪するとともに、「すべての政治的責任を取る」として、「共に民主党」を離党し、党の常任顧問からも退くと表明しました。
今月中旬に疑惑が浮上してから、宋前代表が自ら公式な立場を表明したのは、これが初めてです。
宋前代表は、24日の午後、仁川国際空港に到着する予定だということです。
宋前代表は記者会見で、自身の側近が国会議員らに違法な資金を渡していた疑惑自体については、「知らなかった」という、従来の立場を維持しました。
宋前代表は、検察に対し、帰国後すぐに自分を呼び出すよう呼びかけていて、検察の取り調べに積極的に応じる姿勢を示しました。
今のところ、検察は宋前代表に対して、出頭要請は出していません。
宋前代表は、去年12月から、パリのESCP経営大学院で訪問教授として研究や講義を行っていました。