正規軍と準軍事組織の戦闘が続くアフリカのスーダンから韓国人を退避させるため、韓国政府は、空中給油機と駆逐艦を現地の近くに派遣し対応を急いでいます。
韓国軍の空中給油機「シグナス(KC330)」は、23日夕方に釜山(プサン)を出発し、24日午前11時ごろにサウジアラビアのジッダの空港に着陸したことがKBSの取材でわかりました。
韓国軍は、スーダン近郊のジブチにあるアメリカ軍基地で待機している韓国軍の輸送機「C-130J」に韓国人を乗せたあと、ジッダに移動し、そこから「シグナス」で韓国に帰国させることを検討しているとみられています。
ソマリア沖で民間船舶の保護や海賊対策に当たっている韓国海軍の駆逐艦「李舜臣(イ・スンシン)艦」も、スーダンに向かって移動しているもようです。
韓国軍は、作戦上の機密だとして、「李舜臣艦」の具体的な目的地は明らかにしていませんが、韓国人の退避ルートの一つとされる、スーダンの首都ハルツームから北東におよそ800キロ離れたポートスーダンに向かっているものとみられています。
一方、スーダンに滞在する韓国人は、現地の韓国大使館に集まっていて、全員無事とみられます。
スーダンでは、正規軍と準軍事組織が21日から3日間の停戦で合意しましたが、交戦が続いています。