アメリカのソン・キム北韓担当特別代表は、26日に開催される韓米首脳会談について、韓国の国民を安心させると同時に、中国と北韓に対して重要なメッセージを送るだろうと述べました。 
 
キム代表は25日、ソウル市内のホテルで開かれた国際フォーラムに参加し、アメリカを国賓訪問している尹錫悦（ユン・ソンニョル）大統領とバイデン大統領は首脳会談で「極めて重要な議論をするだろう」としたうえで、その議論が「韓国国民を安心させるうえで役立つだけでなく、中国と北韓に対しても重要なメッセージを送るだろう」と述べました。
 
キム代表は、アメリカ政府は韓国や日本をはじめとする同盟国と緊密に協力しているとして、制裁や防衛など、あらゆる分野での協力を強化し続けていくだろうと強調しました。
 
キム代表はまた、ホワイトハウスのサリバン安全保障問題担当大統領補佐官が、会談の結果を通じて両首脳は、アメリカの核をはじめとした戦力で韓国を守る拡大抑止に対するアメリカ政府の意志を明確に伝える見通しだと伝えたことに触れ、今回の会談では、拡大抑止の強化が重要な議題になるだろうと語りました。
 
韓米は、今回の首脳会談後、拡大抑止に関する共同声明を発表する予定です。
 
一方、キム代表は、北韓の相次ぐ挑発にもかかわらず、中国とロシアが国連安全保障理事会の対北韓制裁に反対していることについて、「中国とロシアの協力を得られていないとしても、意味のある反応を引き出すために国連が努力を続けることが重要だ」と強調しました。