韓国戦争で戦死し、いまだに行方不明となっているアメリカの将兵について、最後の一人まで身元確認を続けるという決意を盛り込んだ共同声明を、尹錫悦（ユン・ソンニョル）大統領とバイデン大統領が採択しました。  
 
大統領室が現地時間の26日に発表したところによりますと、韓米両国首脳は、前日の午後に訪れたワシントン市内の韓国戦争参戦記念公園で、1950年に韓国戦争で亡くなり、最近遺骨が見つかったアメリカ軍兵士の遺族と面会しました。
 
この兵士は1950年9月1日に、韓半島の南部を流れる洛東江（ナクトンガン）での戦闘で亡くなりましたが、今月6日に、国防総省の専門機関によって身元が確認されました。
 
この兵士の身元確認を契機として、両首脳は、韓国戦争の名誉勲章授与者の身元確認に関する共同声明を採択しました。
 
共同声明は、「この兵士の偉大な犠牲と英雄的な姿は、韓国が今日享受している自由、安全保障、そして繁栄が物語っている。韓米両国はこの兵士のような行方不明者を最後まで探すための努力を続けていく」としました。
 
また、「韓米両国は自由、価値、民主主義を守り抜くために勇気ある行動を取った勇士たちへの尊敬と感謝の意を改めて表明する機会として共同声明を採択する」と説明しています。