尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領は、5泊7日間のアメリカ訪問を終え、4月30日、帰国しました。
アメリカを国賓訪問するため、先月24日に出国した尹大統領は、ワシントンで韓米首脳会談や晩さん会、アメリカ上下両院での演説、アメリカ国防総省訪問などの日程をこなしました。その後、ボストンに移動し、ハーバード大学で政策演説を行いました。
尹大統領は、韓米同盟70周年を記念して行われた今回のアメリカ訪問で、アメリカの核をはじめとした戦力で韓国を守る拡大抑止の強化や先端技術同盟などで両国の協力を多角化することに取り組みました。
大統領室は、首脳会談後に発表された「ワシントン宣言」で拡大抑止力を強化し、国民経済に直結する経済安全保障の協力を強化したことを訪米の成果として挙げました。
これについて与党「国民の力」は、「ワシントン宣言」などによって韓米両国が同盟としてのビジョンを共有したと評価し、国会でも国益のための後続措置に力を入れるべきだと呼びかけました。
一方、最大野党「共に民主党」は、ワシントン宣言の実効性に対し疑問を提起したほか、経済関連の成果も誇張されていると非難し、今回のアメリカ訪問で得られた外交成果はないと主張しました。
尹大統領は2日、閣議を開き、国民に向けてアメリカ訪問の成果を直接、説明するものとみられています。
また、外交成果を具体化するため、政府は今月初めに経済関連省庁の各長官を中心に、サプライチェーンの強化など推進計画を議論する予定です。