アメリカの信用格付け会社スタンダード・アンド・プアーズが、韓国のことしの経済成長率の見通しを1.1%としました。  
 
スタンダード・アンド・プアーズは3日、記者団に対して、最近の韓国の経済指標にもとづいて、ことしの韓国の経済成長率は1.1%と見込まれると話しました。
 
また、韓国の来年の経済成長率の見通しは2.4%としました。
 
スタンダード・アンド・プアーズは、「インフレがある程度コントロールできている。利下げは来年あたり始まるだろう」と話しました。
 
また、「韓国経済は、人口の変化、生産性の悪化などにより、これまで以上に厳しくなる恐れがある」としたうえで、長い目で見て、韓国の経済成長率は2%台に収束するという見方を示しました。
 
一方、半導体の不振はしばらく続くものの、ことし下半期から上向く可能性があるということです
 
スタンダード・アンド・プアーズは、「半導体の景気はこれ以上悪化しないとみられるが、在庫が多いため、ことし4月から6月までの期間は改善しそうにない。サムスン電子の半導体部門やSKハイニックスもこの期間、赤字が続くだろう」と見込みました。
 
ただ、AI=人工知能などの産業での半導体の需要拡大や半導体業界の減産などを考慮すると、下半期にはある程度上向くことが予想されるということです。