北韓が先月発射した固体燃料式の新型ICBM=大陸間弾道ミサイル「火星(ファソン)18」は、複数の核弾頭を搭載できる多弾頭ミサイルである可能性が高いとの見方が専門家によって示されました。
韓国国防研究院のシン・スンギ研究委員は3日に発表した報告書で、「火星18」は、ロシアが1990年代から2000年代にかけて開発した固体燃料式ICBM「トーポリM」を複数の弾頭を搭載できるように改良した「RS-24 ヤルス」クラスの性能を目指して開発されたものという見方を示しました。
「火星18」の大きさは、長さ23メートル、直径2メートル程度で、「ヤルス」よりやや大きく、搭載できる弾頭の重量は最大1.2トンに上るとみられるということです。
この場合、500キロトンの一つの核弾頭、または150~200キロトン級の核弾頭3発を搭載できると推定されるということです。
500キロトンは、第2次世界大戦中に広島に落とされた核爆弾の30倍以上の威力に相当します。
シン研究委員は、北韓は今後、「火星18」の性能をさらに改良したミサイルを開発する可能性が高く、それには、メガトン級の核弾頭1発か、または最大5~6発の小型核弾頭が搭載されるものとみられるとしています。