東京電力福島第一原子力発電所に溜まり続ける汚染処理水の海洋放出をめぐり、韓国の専門家でつくる視察団が、今月23日から24日までの2日間、現地を視察します。
韓国と日本は7日に開かれた首脳会談で、汚染処理水の海洋放出をめぐり、韓国の専門家でつくる視察団を現地に派遣することで合意しました。
視察団は、経済産業省や東京電力の関係者と意見を交わすほか、汚染処理水を海に流す際に使用される海底トンネルを視察するということです。
両国は、詳細な視察内容を決めるため、今週にも協議を行う方針です。
政府は、去年3月に福島を訪れた台湾の調査団の事例を参考にするとしています。
台湾政府は、汚染処理水の海洋放出の計画について調査するため、去年3月に現地に調査団を派遣しました。
その一か月前にIAEA=国際原子力機関が調査団を派遣していましたが、台湾はIAEAに加盟していないため、IAEAの調査団に参加できず、日本の同意を得て、独自の調査団を派遣したということです。
日本政府は、ことし夏から汚染処理水を基準を下回る濃度に薄めた後、海へ放出する計画を表明しています。