韓日首脳会談をきっかけに、両国間のICT＝情報通信技術分野での協力を強化するため、両国は、これまで局長級で行ってきた電波分野の協議体を閣僚級に格上げし、定期的に開催する方針です。 
 
科学技術情報通信部が9日に明らかにしたところによりますと、韓日両国はICT分野の閣僚級の協議体を年末までに設置し、定例化するための準備作業に入ったということです。
 
朴允圭（パク・ユンギュ）第2次官が今月末に日本を訪問し、情報通信政策を所管する総務省の次官と協議体の準備に関する実務会議を開く予定です。
 
朴次官は、「具体的な議題はまだ決まっていないが、首脳会談で議論されたAI＝人工知能やソフトウェアなど、両国の協力分野に関する議論が交わされる予定だ」と述べました。
 
韓国政府は、基礎科学に強い日本と、AI、量子情報通信、サイバーセキュリティなどの分野での技術交流をはかり、両国がグローバルサプライチェーンでシナジー効果を発揮できる方法を探るものとみられます。
 
また、ICT分野で韓国が優位性を持つ製品やサービスについて、日本への輸出の拡大を図るとみられます。
 
さらに、両国は、ICT分野での共同研究や、ベンチャー企業の相互進出などにも取り組む見通しです。