先月の韓米首脳会談で採択された、アメリカの核戦力を含む拡大抑止の強化で北韓に対抗するとした韓米の共同文書「ワシントン宣言」に日本が参加する可能性について、中国外務省は、「地域の緊張が高まるだけだ」として、韓日米をけん制しました。
中国外務省の汪文斌副報道局長は8日の記者会見でこう述べたうえで、「核不拡散体制を破壊し、他国の戦略的利益を害するおそれがある」と批判しています。
汪副報道局長は、「徒党を組み、グループを形成して対抗するやり方では韓半島問題を解決する活路は見いだせない」と述べ、「各国は、政治による解決の方向を堅持し、韓半島の平和と安定を維持することに注力すべきだ」と強調しました。
尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領は7日、岸田総理大臣との首脳会談のあとに行われた共同記者会見で、「ワシントン宣言」と関連して、「韓米協力が韓日米協力に拡大する可能性があるか」という記者からの質問に対し、「日本の参加を排除しない」と述べ、韓日米の連携強化に意欲を示しています。