先週、アメリカ出張中から帰国したサムスン電子の李在鎔（イ・ジェヨン）会長が、現地でテスラのCEO=最高経営責任者、イーロン・マスク氏と会談し、未来の先端産業分野での協力策について協議していたことがわかりました。 
 
サムスン電子が14日明らかにしたところによりますと、李会長は今月10日、アメリカ・カリフォルニア州のシリコンバレーにあるサムスン電子の北米半導体研究所でマスク氏と会談しました。
 
2人が個別に会談するのは初めてです。
 
サムスン電子とテスラは、車の完全自動運転に向けた半導体の共同開発をはじめ、次世代IT技術の開発に向けた交流を活発に行っているとみられ、今回の会談をきっかけに、サムスンの車載用半導体のシェアが拡大するかに関心が集まっています。
 
一方、李会長は、過去最長となる22日間のアメリカ出張を終え、12日に帰国しました。
 
今回の出張期間中に、アメリカ半導体大手エヌビディアのジェンスン・ファンCEOをはじめ、マイクロソフトのサティア・ナデラCEO、グーグルのスンダー・ピチャイCEOなど、バイオ、情報通信技術、人工知能、次世代モビリティなどを主導する20人あまりのビジネスリーダーと会談しました。
 
これについて財界関係者は、「サムスンには、未来の成長産業を新たな稼ぎ頭に育てなければならないという課題がある。重大な岐路を迎え、李会長自らグローバルネットワークを通して新産業戦略を模索し、突破口を見出そうとしている」と説明しました。