中国のプロサッカーチーム、山東泰山に所属する韓国代表のミッドフィールダー、ソン・ジュンホ選手が、収賄の疑いで拘束されたことがわかりました。 
 
中国外交部の報道官は16日、定例記者会見で、「最近、韓国人1人が、非国家公務員による収賄容疑で遼寧省の公安当局に刑事拘束された」と明らかにしました。
 
ソン・ジュンホ選手は12日、上海空港から出国しようとした際に公安に連行され、取り調べを受けているということです。
 
中国の刑法第163条の「非国家工作人員収賄罪」は、政府機関に所属していない人物が、職務上の便宜を利用して不正に賄賂を受け取った場合に適用されます。スポーツの場合、選手が試合と関連して不正な要請を受け、賄賂を受け取った場合、この罪に問われる可能性があります。
 
中国の刑法によりますと、収賄の額が「比較的大きい」場合、3年以下の有期懲役または罰金に処され、収賄の額が「大きい」または情状が「重大」である場合は、3年以上10年以下の有期懲役と罰金に処されます。そして、収賄の額が「非常に大きい」または情状が「非常に重大」である場合は、10年以上の有期懲役または無期懲役に処せられます。
 
ソン・ジュンホ選手は、2014年に韓国リーグでプロデビューし、2020年にリーグ最優秀選手（MVP）に選ばれました。2021年に山東泰山に移籍し、その年の中国リーグ優勝と中国サッカー協会のCFAカップ優勝などに貢献したほか、去年のワールドカップカタール大会には韓国代表として出場しました。
 
瀋陽の韓国総領事館は、ソン・ジュンホ選手と17日に面会する予定です。