国内で4年4か月ぶりに発生した口蹄疫の感染拡大を防ぐため、政府は全国で飼育されている牛や豚、そしてヤギなどに緊急でワクチンを接種するとともに、2週間の移動制限や家畜市場の閉鎖などの対策を取っています。
農林畜産食品部は、清州(チョンジュ)の肉牛農場で口蹄疫が発生した今月10日からの1週間に、清州と曽坪(チュンピョン)郡にある肉牛農場9か所とヤギ農場1か所で口蹄疫の発生が確認されたと明らかにしました。
国内のヤギ農場で口蹄疫が発生したのは、2011年1月以来、12年ぶりで、防疫当局は今回の感染が広範囲におよぶ可能性に対して警戒を強めています。
農林畜産食品部は、20日まで全国の該当する家畜農場でワクチンの緊急接種を実施しています。
また、口蹄疫が発生した地域や隣接する地域では、ワクチンの接種後に抗体ができるまでの期間を考慮し、今月16日から30日までの2週間、移動を制限し家畜市場を閉鎖しています。
農林畜産食品部の調査によりますと、今回の口蹄疫のウイルスは、東南アジアから流入したものとみられていて、政府は、口蹄疫が発生した国家と韓国を結ぶ路線や国境での検疫も強化する方針です。