尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領は、G7=主要7か国サミットが開かれる広島で19日午後、韓国の大統領としては初めて在日韓国人被爆者と面会します。
大統領室の報道官は19日、定例記者会見で、「韓日両国の未来に向けた改善を進めるとともに、過去の歴史を引き続き解決するという意志の表れだ」と面会の意義を説明しました。
尹大統領はまた、2泊3日の訪日期間中に岸田総理大臣とともに広島平和記念公園を訪問し、原爆で犠牲になった韓国人の慰霊碑を参拝する予定です。両国の首脳がそろってこの慰霊碑を参拝するのは初めてです。
G7の首脳らは、サミット初日の19日午前、広島平和記念公園にある原爆資料館を訪問しました。尹大統領をはじめとするサミットに招待された8か国の首脳も、21日に原爆資料館を訪問する予定です。
G7が開催される広島は、1945年8月6日に世界で初めて原爆が投下された場所で、原爆資料館には、被害者の遺品や被爆前後の広島の姿など、原爆の被害を実感できる資料が展示されています。
一方、尹大統領は19日の午後4時前、広島空港に到着しました。
尹大統領は、G7サミットの拡大会議に出席し、食料や気候、エネルギー、環境、安全保障など世界共通の課題に対する意見を述べる予定です。
韓国の大統領がG7サミットに出席するのは4回目です。