政府は、ロシアの侵攻を受けるウクライナが要請した非殺傷装備のリストから支援可能な品目を選び出すための検討を始めました。
政府関係者が22日に明らかにしたところによりますと、国防部など関係官庁を中心に検討に入ったということです。
尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領は、G7サミットに合わせて広島を訪れたウクライナのゼレンスキー大統領と21日に行った会談で、ゼレンスキー大統領から非殺傷装備の支援に関するリストを受け取ったことを明らかにしています。
ウクライナは、地雷除去装備、緊急搬送車両、装甲救急車、移動型X線装置、防空レーダーなどの支援を韓国政府に要請したとされています。
このうち地雷除去装備と緊急搬送車両は、これまで韓国がウクライナに支援していないもので、今月16日にゼレンスキー大統領のオレナ夫人が特使として韓国を訪問した際にも、尹大統領に支援を要請していました。
韓国政府はこれまでウクライナに対し、医薬品や食料、防毒マスクなどおよそ1億ドル規模の殺傷能力のない物資を支援していて、さらに1億3000万ドル規模の支援を行うと表明しています。