北韓北西部・東倉里(トンチャンリ)の「西海(ソヘ)衛星発射場」で、軍事偵察衛星の打ち上げ用とみられる施設の工事が急ピッチで進んでいることがわかりました。
アメリカの政府系放送局、ラジオ自由アジア(RFA)は現地時間の23日、北韓の西海衛星発射場で、新たな発射台とみられる施設の工事が急速に進んでいると報じました。
22日に撮影された衛星写真を分析したところ、縦40メートル、横140メートルの敷地で新たな発射台とみられる施設の建設作業が進められているということです。
自由アジア放送は、青い屋根の建物がほぼ1日で完成したと伝えていて、ロケットの打ち上げに向けた準備作業を隠すために急いで完成させたものと分析しています。
西海(ソヘ)衛星発射場では、コンクリートの打設工事が完了した様子や、発射台の近くに高さおよそ90メートルの新しいタワークレーンが組み立てられているのが確認されるなど、工事の動きが加速していて、北韓が近く偵察衛星の打ち上げに踏み切るとの見方が出ています。
北韓の朝鮮中央通信はことし4月、軍事偵察衛星が完成し、金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が打ち上げの最終準備を速やかに終えるよう指示したと明らかにしています。